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バイクを愛してしまったら、手入れしてあげたくなるのは自然なこと。


 
2022.12.09

タンデム!この手があったか! -2

 写真・文/iB 代表 井上 壯太郎
モデル 朝倉 あや
 

CLiB Lady あやさんで近場でタンデム❣️

実はほぼ2年前の21年の1月にもあやさんとSRでタンデムしたんですね。
タンデム!この手があったか!
その時にとても楽しかったので、続編を予告してたんですがなかなか実現せず、
今回は無理にも時間を作ってほんの近場ですが、やってみました。
バイクは88ccにボアアップしたHONDA CL。可愛いでしょ。

もちろんシリンダーはICBM® 加工されています。
しかも、これフツーのICBM®(A6061-T6)ではなくて、素材に鉄と同様の強度を持つ7N01を採用した特別仕様なんです。
 
7N01とICBM® メッキの適合を長期テストしています。
まあ、すでにメッキ自体の性能は明らかなんですけど、やっぱり自前で実際に加工・製作してテストしておくことが大事ですよね。
 

ということで、今回はこの小さなCLに二人で乗ってみます。
まあ、そのうちもうちょっと大きなバイクで高速道路を使って遠くまでタンデムなんてこともやってみたいとは思いますが、でもねえ、小さなバイクっていうのも意外にいいんですよ。
 
距離が長くなるとやっぱり疲れますよね。
経験のないスピード感も恐怖心に繋がるかも。
普段バイクに乗ってない女性に、いきなりそれは辛い思いをさせてしまうかもしれません。
彼女とタンデムしたら、なんといっても楽しんでもらわなくては意味がないですから。
 

その点、CLだったらなんの恐怖感もありません。
ほら、あやさん僕なんかより遥かに脚が長いからもう両足べったりどころか脚を持て余しちゃってます。
リアシートだと特に足が地に届き難いものですが、CLなら安心。
大きなバイクとの差は歴然です。
 
この気持ちの余裕・安心感は最初は大きいと思うんです。
 
まず自分が前にまたがって両足をしっかり踏ん張って、あやさんにもまたがってもらいます。
ステップの位置を教えてブーツを乗せてもらいます。
遠慮がちに僕に捕まってくる手をしっかりおなかに回してもらって、さあスタート!
 
CLは小さいですけど、前回のったシート変更してあるiBのSRより余裕で二人乗りができます。
とは言ってもやはり二人がピッタリくっつかないと乗れませんけど。ここ大事。
 

脚を開いたあやさんの太ももの内側が僕の尻に触れて、
ブレーキをかけるとあやさんの柔らかい胸とおなかが僕の腰と背中に寄りかかってくるのも、
分厚いフライトジャケット越しとはいえしっかり感じられてしまいます。むふふ。
 
 
さて、走り出してみると88ccにボアアップしたCLなら一般道を走るのには特に不足はありません。
二人乗りでも70km/h近く出ます。
流石にエンジンはブンブン回して走るようにはなりますけど、
小さいエンジンが力を出し切って走る感じって、すごく楽しいですよね。
 
しかもオーバースピードを心配する必要もあまりないので、まさにちょうどいい感じがするんです。
ちっちゃな遅いバイクだからこそ愉しい。
これこそ乗り物のあるべき姿のように僕には思えます。
 
なんでみんな速いバイクに乗りたがるんだろう。
 
ちっちゃなバイクに美女と二人で乗って、風をきってエンジンをブンブン回して走る。もう、なんて愉しいんでしょう!
なんの理屈もいらないですね。道行く人がこっちを見てくるのもなんだか愉しくて仕方がありません。最高です。
以前も書きましたが、基本的にはバイクは一人で乗るものだと僕も思っています。ごく自然に一人になれることがバイクの魅力だとも思います。
でも、時にはタンデムで走ってみると、またこれがとても愉しくて刺激的なんです。
 
一緒にバイクに乗ってくれる人がいるなんて、とても光栄なことですよね。
だって、ある意味命を預けるような行動でしょう。
よほど信頼してくれないと、そんなことをする気にもなれないでしょう。
 
二人でバランスを取って走っていく。どこへ走るか、どこで止まるか。
気持ちを合わせて、体もピッタリ合わせて一緒に走って行くんです。
その相手がこんなに素敵な人だなんて。
近くから大きな目で見つめられると、年甲斐もなくドキドキしてしまいます。

今年の秋はイベントが多く、iB Ladyあやさんにも毎週毎週大活躍してもらいました。
iBに対する貢献も大きなものです。

あやさんはiB LadyとしてiBの仕事の発展を支えてくれている大事な人。
その人が僕を信頼して一緒にバイクに乗って走ってくれているのですから、万が一にも怪我をさせることなんてできません。
その点はちょっとだけ緊張もします。
でも、それもバイクに乗ることのワクワク・ドキドキの一部ですよね。
慣れた自分のバイクですから操作には自信があります。
責任を持って安全にあやさんをエスコートしたいと思います。
 

今回は本当に近場でのライディングですが、それでもバイクは他ではみられないような景色を僕達に見せてくれます。
川越と隣接する所沢市の南のはずれにある荒幡富士、浅間神社それにドレミの丘公園。
電車でも徒歩でもクルマでもちょっといくのが大変なところへバイクはあっという間に連れて行ってくれます。

後ろに見える小さな山が荒幡富士。登れば本物の富士山も眺められます。
 

その麓の浅間神社
 

いつものドレミの丘公園。
 

ほんとに愉しさしかない小さなCLとあやさんとのタンデムライディング。
 
こんどはもう少し遠くまで脚を伸ばしたいものです。次回は来春暖かくなってからかなあ。待ち遠しい。