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バイクを愛してしまったら、手入れしてあげたくなるのは自然なこと。

またひとつiBの夢が叶いました!(1/3)

 KAWASAKI マッハ 750cc H2 ビレット(削り出し)シリンダー完成。


ただのアルミの塊から完成部品のシリンダーを削り出してしまう!
それはiBの夢でした。
 
アルミ鋳物も鋳鉄スリーブも使わない「オールアルミ」に内径メッキのシリンダー。
軽く・強く・放熱性がよく・圧倒的な耐久性を誇り・サビない・膨張率も均一な夢のシリンダー。
 
そんなものをiBの社内で削り出して作ってしまう。そんなことができたら夢のようだ。
そうは思っても当初は到底できるはずのないことのように思えました。
 

 
でも、考えてみるとそれを実現するための技術や設備がある程度iBには揃っているのではないか。いや、世界のどこの会社にできなくてもiBにだけはそれができるのではないか?
そう思ったんです。
 
マシニングセンター もNC旋盤もあるし、内径を仕上げる技術もある。
足りないものは3DのCAD/CAMの技術とその設備くらいか。
そりゃ安くはないとはいえ、その他の設備や技術と比べれば、やる気さえあればできるんじゃないのか。
 
やってみよう!
 

 
 
ただ、「やる気があれば」と言うのはカンタンですが、それが将来採算がとれるのでなければ設備を入れても技術を習得しても、企業としてのiBの存立にとって貢献できません。ここが悩みどころです。
 
でもなんと言っても、これから先どんなものが入手できなくても、この技術があればただのアルミの塊からシリンダーを削り出して作ってしまうことができる!このことの魅力には勝てませんでした。
 
やっぱり人を動かすのは利益や理論ではなくて、「夢」なのではないでしょうか。          --Part2へ続く