ようこそ「ウォータースキー」の世界へ
日本で水上スキーについての印象を尋ねると、金髪の水着美女が旗を持って滑る絵が浮かんでくると言う人がいまだにほとんどですね。でなければ、ピラミッドとかピエロとか。そう、間違っていません。それも、立派な「水上スキー」の一種ではあります。でもね。それだけではないんですよ。ショースキーはプロが見せるエンターテインメントとしてはそれは完成されていておもしろいものではありますが、それはスポーツとしての「ウォータースキー」とは全然別のものなんです。ここではそのような今までの認識と訣別するために、僕らの愛するこのスポーツを「ウォータースキー」と本来の呼び名で呼ぶことにしましょう。世界中で1,200万人、日本でも30万人の愛好者がいるというスポーツとしてのウォータースキーについて、あまりにも知られていないのはいったいどういう訳なんでしょう。こんなにもすばらしい、オリンピックの正式種目の最有力候補の一つであるスポーツが日本でだけまったくスポーツとして認知されていないと言うことは実に不思議です。そこで、この本ではスポーツとしてのウォータースキーの魅力を余さず紹介していきます。本当のウォータースキーの姿を知ることは、きっと大きな驚きであり、興奮であるはずです。ウォータースキーを一言で表現すれば、それは「激しいスポーツ、過激なスポーツ」ということになるでしょう。よく言われるような「優雅な」とか「爽快な」というのは滑ったことのない人たちの見た目の印象です。この本では、自らがチャレンジするスポーツとしての、ウォータースキーの激しさを知ってもらいたいと思います。ウォータースキーというスポーツとの出会いはきっとあなたのライフスタイルをも一変させてしまうことでしょう。Sotaro Inoue
井上壮太郎
SOTAROS@ocean.or.jp戻る