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バイクを愛してしまったら、手入れしてあげたくなるのは自然なこと。


 
 
2025.04/21

【3Dプリンタシリンダーが公道車に!】


 text & photos : Sotaro Inoue(President of iB)
 
筑波サーキットでの走行実験を終えたH2-ICBM®3Dシリンダー。
3Dプリンターで作られたH2-ICBM®シリンダーが今度はなんと公道を走行するショップさんの試乗車に搭載されることになりました。

 
採用してくださったショップさんは坂戸のマッハ専門店「SPEED ONE GARAGE」さんです。
オーナー伊藤さん自身がアメリカで直接買い付けたこだわり溢れるマッハがものすごい数のラインナップでお客様を迎えてくれます。
 

 
そしてなんと今回3Dプリンターで造形して無から生み出したH2シリンダーをショップの試乗車に採用していただけるということなんです。
 
そもそもH2に試乗をできるなんていうこと自体、ノーマルのバイクでもまずないことです。さらにそこに世界初の3Dプリントシリンダーそして内径はもちろんiB得意のICBM®(アルミメッキスリーブ)を採用したH2をこれから試乗車として供用されるという大胆な試み。
 
これはもう取材しないわけにはいきません。さっそくiB Lady RIHOさんと坂戸のスピードワンさんを訪れました。
その模様はぜひ動画でご覧ください!
 
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さて、動画では紹介しきれなかった、SPEED ONE GARAGEオーナー伊藤一成さんの評価をまずご紹介しましょう。伊藤さんは取材日の前日「トリプルミーティング」参加のために組んだばかりのこのH2で1日で260km余りを走破してきていました。
 
ICBM®であることを信頼して、ほとんど慣らし運転もせずにかなりのスピードでの試走になったということです。
・まず、スムーズに回ってエンジンが静かだということ。エンジンは軽く回り、メカノイズは全くない。
・熱ダレが全く感じられない。放熱性が良い。
4/20のマッハミーティングでは注目の的だった。
・ノーマルスペックでは今まで一番と言っていいほど、速い。
おそらくこれはシリンダーの抵抗のなさやヘッドの現代的な燃焼室形状の影響だろう。
 
このように最高の評価をいただきました。
 

 
そして、いよいよiB Lady RIHOさんの感想です。
 
「素人目線ですみません 🙇
 
まず左右非対称の造形美が美しい! 😍 3本のマフラーに心躍りました!イメージではじゃじゃ馬感がすごくあるかと思ったけど、実際乗ってみて乗りやすくて扱いやすい。扱いやすい中にもじゃじゃ馬感もあって、もっとスピード出したりコーナー曲がったりしたらどうなるのかなって気になりました!やはりいい音するし、振動もバイクのお尻側いい感じでこれぞバイク~!!!という感じでした ❤️☺️振動も雑な感じのものではなく、繊細だけどトルクのある感じで心地いい振動でした!
 
2速までしか使えてないですが、エンブレかけた時の唸り声がテンション上がりました! 😆」


このようにRIHOさんもかなりの好印象のようですね。
 
伊藤さんは
260kmほど走行。かなり回したが、なんのダメージもない。
ということで、信頼感は圧倒的に高まったようです。
 
実は3Dプリンターの世界ではまだまだオートバイのエンジンへの適応例というのは無いようで、3Dプリンターのメーカーの中でも確実な実績はない状態のようです。今回の実験には高い関心を寄せていただいています。
 

 
iBがなぜ3Dプリンターによる造形という取り組みをしているか、という点については何度もご説明していますが、H2マッハのような20世紀の機械遺産と言ってもいいような銘車を未来永劫乗り続けていけるようにすること。それこそがiBという内燃機屋の存在理由だと信じているからです。

 
それには手に入らないエンジン部品が出てきたら、それを3Dプリンターでいちから造形してでも作り出して、iB伝統の内燃機技術によって部品として完成して供給できるようになっておくこと。

これからの未来にはこのような取り組みを欠くことはできないと考えて、今から取り組んでいる、ということです。

もちろん、今はまだ採算という点では厳しいものがあります。でも、我々もコストダウンの努力を続けていきます。また、一方世の中の需要は高まっていくに違いありません。グラフの上でこの2本の曲線がいつか交わったその時にはきっとこのようなことがビジネスとして成り立っていくに違いない、それは世界中から必要とされることに違いないとiBは考えているんです。

 

 
 
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