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バイクを愛してしまったら、手入れしてあげたくなるのは自然なこと。


 
 
2025.02/12

【鉄馬ならぬ乗馬に挑戦】


 text & photos : Sotaro Inoue(President of iB)
 
オートバイに乗ることはしばしば馬に乗ることに喩えられてきています。
このWeb SHERPAの記事でも三上(馬上・枕上・厠上)のうちの馬上は現代ではオートバイに乗ることだ、などと引き合いに出してきました。
 

 
そう言っておきながら、考えてみれば自分自身ちゃんと馬に乗ったことなどないことに
気づいてしまいました。
これは一度は乗馬を経験してみる必要があるな。
 
そう思っていたところになんとiB Lady 多井子さんから、
「壯太郎さん、馬には興味ありませんか?」とメッセージが!

セレンディピティー!!

やっぱり僕と多井子さんはどこか共鳴しているんでしょうか。(笑)
「馬に興味って競馬じゃなくて、乗馬の方だよね?」と茶化すと、
「前から馬に乗ってみたい!」と思っていたのだそうです。
それなら喜んでお供しましょう、ということで日野市にある
「マリヤの風」という乗馬体験の施設へ。
 

 
詳しくは下のボタンからご覧いただければと思いますが、本当に街中の住宅の中に馬がいて、
あさ川の河川敷を馬と散歩できるという極めてユニークな施設です。
マリヤの風

また、この日の様子は読売新聞東京版に3月9日(日)に掲載されることになっています。
 
中国の賢人が素晴らしいアイディアを思いつく最高の場所という「三上」の最初に取り上げている「馬上」ですが、
結論から言うと初めて乗馬を経験した素人である僕はとてもではありませんが、
瞑想したり着想したりなどという余裕は全くありませんでした。
 

 
だって、オートバイと違ってハンドルバーのように捕まるところがないんです。馬の背中の上でバランスを取るだけで必死です。手に握った手綱は馬とのコミュニケーションに使うものなので、下手にバランスを取ろうと手綱を引いたり持ち上げたりしては全く意図しない合図を馬に送ることになってしまいます。
なので、あくまでも体幹のみでバランスを取るよりありません。
2時間を多井子さんと交代しつつ半分乗っただけなのに、翌日は激しい筋肉痛に襲われてしまいました。
 
馬の背の上から見る世界は、オートバイのそれとも全く違う爽快感に溢れていました。なんとも気持ちがいいんです。視点がはるかに高いことも一因のようです。
 

また、馬に揺られる感じが独特のリズムです。ジョグと言って少し速足で走ることまでやらせてもらえたのですが、あの独特な2拍子のような乗り方の必然性がよくわかりました。
走ると言うことが馬と自分との共同作業であることが強く感じられ、馬に対する深い感謝の気持ちと愛おしさが込み上げてきました。
 

 
もちろん、現時点では僕にとってはオートバイに乗る方がはるかに着想を得るには適しています。
ただ、もし自分が十分に乗馬に慣れることができたら、その時はきっとオートバイ以上に素晴らしい着想が得られるかもしれない、という可能性も感じました。
 

 
なぜなら、本当にコミュニケーションが馬としっかり取れたら馬自身に行く先まで任せてしまって、まるでAIを搭載したオートバイのように全てをやってもらえる可能性があると思うからです。
 

 
実際、今回でも馬が慣れていて次の行き先がわかっている場合には、完全に馬まかせでいける場面もあったんです。こうなれば乗り手はすっかり瞑想に耽ることだって可能かもしれません。
 
きっと「三上」の言葉を残した中国の賢人は乗馬の達人だったんでしょうね。
 
さあ、一応は本物の馬に乗るという経験をした僕はこれからも自信を持って、
オートバイの着想獲得マシンとしての素晴らしさを喧伝していこうと思います。(笑)
 
 
 
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