2023.11.03
RIDE HI No.15 それに雑誌のこと。生きるということ。
text&photos: Sotaro Inoue
(President of iB)
若い頃から憧れていたあの根本健さんに取材していただきました。
その取材が動画としてまとまり公開されています。
RIDE HI No.15
すでに3,000人以上の方にご視聴いただき、いいね!もいっぱいついて好評のようです。良かった!
ちょっと僕が調子に乗って喋りすぎてますけど、ぜひみてください。
今回動画を取材していただいた根本健さん。若い頃からの憧れの人でした。そして取材のお手伝いをいただいた采女華さん。この方がまたあまりに素敵な人だったんです。
あまりに素敵すぎて僕は自分の人生についても思わず考えてしまいました。
根本健(ネモケン)さんはWGPにプライベートで参加されて、もうそれ自体が超カッコよくて、人って意思があればなんでもできるんだ!って若い頃の僕を刺激してくれた人でした。
その後、RIDER's CLUBの編集長をされて、この雑誌がほんと凄くて、もう毎月発売が楽しみで仕方がありませんでした。
WGP情報はこの雑誌から得るしかなかったんです。ちょうどケニーとスペンサーが激烈なチャンピオン争いをしていた時代でした。
他にも中沖満さんの連載「鉄と心とふれあいと」で旧いオートバイへの愛情を掻き立てられ(これは今の仕事とも直結)、さらには万澤安央さんのトライアルの記事に夢中になって、のちにはイーハトーブトライアルも参加させてもらったり。
考えてみると今の僕の世界観にものすごい影響を与えてくれた雑誌でした。自分の雑誌好きの原点もRIDER's CLUBとあとは当時のPOPEYEとかの影響だったんだろうなあと思います。
あと、トップ画像に出てますが、采女華さん!すっごい美人なんですよ。写真でも綺麗ですけど、ほんものはさらに綺麗でした。会ってびっくり!僕、割と美人を見慣れてると思うんですけど(^o^)、それにしてもほんとにきれいな人です。しかもキレイなだけじゃなくて、バイクにも乗ってて、バイク関連のフリーペーパー(Booyah)も出されてるんですね。
フリーペーパー(Booyah)のサイトはこちらから。
Booyah
華さんも何かメディアに対する想いのある人なんでしょうね。こうして動画に出演したりフリーペーパーを出したり。華さんが編集長を務めるBooyahは
クラウドファンディングで創刊されたのだそうです。現在第8号。
自分も雑誌の出版にずっと憧れていました。
一時はモーターボートの雑誌4誌くらいにトーイングボートの記事を書きまくっていたこともあります。現在もオートバイの雑誌にコラムを持たせてもらったりしています。
映画やテレビの制作などとは違ってデザイナーやカメラマン・ライターに編集者など少人数の気の合う人たちと制作して、それでいて絶大な影響力があった雑誌というメディアに僕はすごく憧れていました。
そのことは内燃機屋という仕事を継ぐことになった後も、情報発信力という点ですごく僕を助けてくれたと思っています。雑誌の人たちの気持ちがわかるので、一緒に仕事がしやすかったのではないかと思います。
そして、今もiBの広報誌として紙のSHERPAを発行していますし、そのまたウェブ版がこの"Web SHERPA"というわけなんです。
それにしても、フリーペーパーを主催しているという華さんを、僕は羨ましいと感じてしまいます。その想いがつのったその先で、あろうことか自分はある意味「"iB"というメディアを主催しているのだ」とも思いたい気がすることがあるんです。
第二次産業に属すると思われる内燃機屋といえども、単に工作機械で部品を精度良く加工しているだけでは済まない時代が今なのではないでしょうか。
製品やサービスに物理的な価値=軽さや耐久性・耐蝕性(などのいわゆる性能)といった実利的な価値はもちろん必要です。でも、それだけでは今の時代に十分な価値を得て人々から求められることにはきっとならないのだろうと思うんです。
便利さや経済性、物理的な価値を超えて、何か文化的な価値やアートとしての価値を企業や製品が獲得することを求められているのではないかと思います。それをブランディングという言葉にしてしまうと、いかにもマーケティングといった商売の話に聞こえてしまいます。
そうではなくて、人が生きていく上で欠くことのできない価値・生きることの意味のようなものを人々が求めているから、それに応えることが企業にも一人の人間の存在にも求められているのではないだろうかということなんです。
これはすごく難しい問題のようにも思えますけれども、しかしむしろ僕はそうであったほうが嬉しい、と何故か感じます。
何故なんでしょう。だって、この問題と格闘して生きていくことは、本来人間に必要なことだし、その日々の格闘がもし人々から賞賛に値すると見てもらえることがあるとしたら、その戦いを続けていけるのは人として本望だと言えるんではありませんか?
なんの話をしてるんだかわからなくなりそうですが、、、、でもね。
「2スト水素バイク」なんていう訳のわからない、しかも絶対に利益を産みそうもない開発をやろう!なんていうことの背景には、実はこんな価値との格闘が必要なんだということをできれば知っていただけたら、と思うんです。
町場の小さな内燃機屋が、世界の大企業でもつい最近までやろうともしなかったカーボンニュートラルに向けての戦いをもう20年も続けています。
「エンジンが世界からなくなったら、内燃機屋もいらなくなってしまう。」
自己の存在意義を深く考察することなしにはできないこと。
そんな理由づけがあったとしてもあまりに無謀な挑戦。
iBの水素バイクっていうのはそんな試みなんです。
もし良かったら、ぜひ応援購入してください。
CAMPFIRE 2スト水素バイク
采女華さんのフリーペーパー Booyahもクラウドファンディングで創刊されたということでした。
インターネットやIT技術に対してとかく否定的な意見も最近は多く聞かれます。でも、インターネットがなければできないことも間違いなくありますよね。
今回、根本さん・華さんの鮮やかな生き方に触れて、自分もまた自分にできることを自分に許される方法をなんとか駆使して、ずっと愛してきた雑誌やメディアなどでの活動に繋げていきたいものだと思いました。それこそが僕なりの格闘をお伝えしていく方法なのだと思うからです。
RIDE HI Booyah
RIDE HI No.15
すでに3,000人以上の方にご視聴いただき、いいね!もいっぱいついて好評のようです。良かった!
ちょっと僕が調子に乗って喋りすぎてますけど、ぜひみてください。
今回動画を取材していただいた根本健さん。若い頃からの憧れの人でした。そして取材のお手伝いをいただいた采女華さん。この方がまたあまりに素敵な人だったんです。
あまりに素敵すぎて僕は自分の人生についても思わず考えてしまいました。
根本健(ネモケン)さんはWGPにプライベートで参加されて、もうそれ自体が超カッコよくて、人って意思があればなんでもできるんだ!って若い頃の僕を刺激してくれた人でした。
その後、RIDER's CLUBの編集長をされて、この雑誌がほんと凄くて、もう毎月発売が楽しみで仕方がありませんでした。
WGP情報はこの雑誌から得るしかなかったんです。ちょうどケニーとスペンサーが激烈なチャンピオン争いをしていた時代でした。
他にも中沖満さんの連載「鉄と心とふれあいと」で旧いオートバイへの愛情を掻き立てられ(これは今の仕事とも直結)、さらには万澤安央さんのトライアルの記事に夢中になって、のちにはイーハトーブトライアルも参加させてもらったり。
考えてみると今の僕の世界観にものすごい影響を与えてくれた雑誌でした。自分の雑誌好きの原点もRIDER's CLUBとあとは当時のPOPEYEとかの影響だったんだろうなあと思います。
あと、トップ画像に出てますが、采女華さん!すっごい美人なんですよ。写真でも綺麗ですけど、ほんものはさらに綺麗でした。会ってびっくり!僕、割と美人を見慣れてると思うんですけど(^o^)、それにしてもほんとにきれいな人です。しかもキレイなだけじゃなくて、バイクにも乗ってて、バイク関連のフリーペーパー(Booyah)も出されてるんですね。
フリーペーパー(Booyah)のサイトはこちらから。
Booyah
華さんも何かメディアに対する想いのある人なんでしょうね。こうして動画に出演したりフリーペーパーを出したり。華さんが編集長を務めるBooyahは
クラウドファンディングで創刊されたのだそうです。現在第8号。
自分も雑誌の出版にずっと憧れていました。
一時はモーターボートの雑誌4誌くらいにトーイングボートの記事を書きまくっていたこともあります。現在もオートバイの雑誌にコラムを持たせてもらったりしています。
映画やテレビの制作などとは違ってデザイナーやカメラマン・ライターに編集者など少人数の気の合う人たちと制作して、それでいて絶大な影響力があった雑誌というメディアに僕はすごく憧れていました。
そのことは内燃機屋という仕事を継ぐことになった後も、情報発信力という点ですごく僕を助けてくれたと思っています。雑誌の人たちの気持ちがわかるので、一緒に仕事がしやすかったのではないかと思います。
そして、今もiBの広報誌として紙のSHERPAを発行していますし、そのまたウェブ版がこの"Web SHERPA"というわけなんです。
それにしても、フリーペーパーを主催しているという華さんを、僕は羨ましいと感じてしまいます。その想いがつのったその先で、あろうことか自分はある意味「"iB"というメディアを主催しているのだ」とも思いたい気がすることがあるんです。
第二次産業に属すると思われる内燃機屋といえども、単に工作機械で部品を精度良く加工しているだけでは済まない時代が今なのではないでしょうか。
製品やサービスに物理的な価値=軽さや耐久性・耐蝕性(などのいわゆる性能)といった実利的な価値はもちろん必要です。でも、それだけでは今の時代に十分な価値を得て人々から求められることにはきっとならないのだろうと思うんです。
便利さや経済性、物理的な価値を超えて、何か文化的な価値やアートとしての価値を企業や製品が獲得することを求められているのではないかと思います。それをブランディングという言葉にしてしまうと、いかにもマーケティングといった商売の話に聞こえてしまいます。
そうではなくて、人が生きていく上で欠くことのできない価値・生きることの意味のようなものを人々が求めているから、それに応えることが企業にも一人の人間の存在にも求められているのではないだろうかということなんです。
これはすごく難しい問題のようにも思えますけれども、しかしむしろ僕はそうであったほうが嬉しい、と何故か感じます。
何故なんでしょう。だって、この問題と格闘して生きていくことは、本来人間に必要なことだし、その日々の格闘がもし人々から賞賛に値すると見てもらえることがあるとしたら、その戦いを続けていけるのは人として本望だと言えるんではありませんか?
なんの話をしてるんだかわからなくなりそうですが、、、、でもね。
「2スト水素バイク」なんていう訳のわからない、しかも絶対に利益を産みそうもない開発をやろう!なんていうことの背景には、実はこんな価値との格闘が必要なんだということをできれば知っていただけたら、と思うんです。
町場の小さな内燃機屋が、世界の大企業でもつい最近までやろうともしなかったカーボンニュートラルに向けての戦いをもう20年も続けています。
「エンジンが世界からなくなったら、内燃機屋もいらなくなってしまう。」
自己の存在意義を深く考察することなしにはできないこと。
そんな理由づけがあったとしてもあまりに無謀な挑戦。
iBの水素バイクっていうのはそんな試みなんです。
もし良かったら、ぜひ応援購入してください。
CAMPFIRE 2スト水素バイク
采女華さんのフリーペーパー Booyahもクラウドファンディングで創刊されたということでした。
インターネットやIT技術に対してとかく否定的な意見も最近は多く聞かれます。でも、インターネットがなければできないことも間違いなくありますよね。
今回、根本さん・華さんの鮮やかな生き方に触れて、自分もまた自分にできることを自分に許される方法をなんとか駆使して、ずっと愛してきた雑誌やメディアなどでの活動に繋げていきたいものだと思いました。それこそが僕なりの格闘をお伝えしていく方法なのだと思うからです。
RIDE HI Booyah