•  
                                                                                         

バイクを愛してしまったら、手入れしてあげたくなるのは自然なこと。


 
2021.07.14

iB広告が目指すもの。

        文/iB 代表 井上 壯太郎
 

内燃機屋の広告はどうあればいいのか。

 
今回アップした動画。これはこれからモトメカニック誌やVibes誌に掲載するA4-1ページ広告撮影のメイキング・ムービーなんです。そして、完成した広告がこちらです。

 
正直、広告だけだと面食らうような表現になっているかもしれません。メイキング・ムービーと合わせてみていただくと、「ああ、そういうことなのか!」という感じではないでしょうか。オートバイの雑誌にはまず見られないような広告表現になっていると思います。(^o^)
 
こんなふざけた広告はやめて、もっと実際的な商品の内容や価格をちゃんと表示した真面目な広告をしたほうがいいんじゃないのか、という圧力は常にあります。(^^;;;
 
でも、過去の経験から、そういうのってウチの場合効果がないんです。「OX〜〜キャンペーンで安くしますよ!」とか「期間限定!お早めに!」というような即効効果を狙った広告を打っても、そんなことで踊ってご依頼をいただくようなお客様ってうちにはいないんですよね。
 
内燃機屋という商売の特質でもあるかもしれません。ああ、いい技術だな、と思ってもらっても、その時お客様のバイクが絶好調で走っていたら、ご依頼には結びつきません。半年後か、何年か経っていざ本当にバイクに手を入れる必要ができたその時に、iB (株)井上ボーリングを思い出してもらえるかどうか、そこが勝負なんだろうと思います。
 
そして、iBの技術や製品の特徴って、A4-1ページくらいじゃ説明しきれないくらいの深い内容を持っているものばかりです。そこで、製品や技術の紹介は雑誌の記事でプロの筆力で念入りにやっていただいて、公告の方はもっぱら、イメージ戦略・ブランディングに専念しよう、というのが今のiBの広告に対する考え方だというわけです。
 
ロートレックとかミュシャっていう画家がいますよね。ポスターが有名です。
 

あれってそもそも商業広告ですよね。キャバレーの広告だったり、演劇の広告なわけでしょう。それが美術品として高く評価されて現代まで伝わっている。ムーラン・ルージュなんてキャバレーの名前も、サラ・ベルナールなんていう女優の名前もこんなポスターが残ってなければ、僕らはまず知ることはないでしょう。
 
なんかね、僕はこんなことができたらいいな、と思うんですよ。今僕らが作ろうとしているのは、iBという無名の会社のポスターに過ぎないけど、そのポスターがあまりにも美しいので、制作者・モデルおまけにiBの名前も未来に残っていく。そんなことになったら、最高だと想うんです
 
 
iB (株)井上ボーリング 代表 井上 壯太郎