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バイクを愛してしまったら、手入れしてあげたくなるのは自然なこと。


 
2021.02.16

たまには四輪車のお話。

 写真/仁部 智成    文/iB 代表 井上 壯太郎
 

HONDA BEATで
iB Lady あやさんと箱根へ!

 ほんとうはこの日もバイクで箱根へ行ってみたかったんです。あやさんとタンデムで。(*^^*)
でも、流石にまだ寒いし、今回は所有している「四輪バイク」HONDA BEATで行くことにしました。まさにバイクのように軽快でバイク以上にオープンエアを楽しめるのがビートなんですよね。なんたってヘルメットもかぶらなくていいし、ガチガチにライディングウェアで固めなくてもいいでしょ。だから二輪以上に気軽で、操縦感覚も軽快でまさにバイク以上に自由を感じさせてくれるのがビートなんです。



 
ただ、今回ちょっとここで引き合いに出したいクルマがもう一台あるんです。ちょっと寄り道ですが、先にそのお話を。
実は去年いっぱいでなんと74歳まで頑張ってくれてたiBの営業さんが勇退されたんです。本当によく頑張ってくれました。それで彼の専用車だった「タウンエース」がフリーになってしまいました。
極く一部のお得意さんには彼に代わって僕が納品・引取に伺うことになり、僕がそのタウンエースに乗ることになったんです。


 
正直、僕はこのクルマになんの期待もしていませんでした。だって、日々の営業で大きなディーゼルエンジンを何台も載せたりして20万キロも走っているクルマです。見た目はそれほど痛んではいませんが、そうは言ったってほんとうの実用車で乗る愉しみなんてあるはずもないと思っていました。
僕はこのクルマに夢も希望も抱いていなかったんです。
 
ところが、何度か乗って運転していると、なんだか運転が楽でまた愉しいんです。オートマティックですが、割とエンジンがブンブン回ります。空荷だと加速もまあ悪くはありません。450kgの荷物を積めるとあって足回りも硬めというかしっかりしていて、背が高いクルマなのにコーナーでもそんなにロールして怖いという感じではありません。
たまたまイベントがあって、モトクロッサーやトライアラーのバイクも試しに積んでみたら難なく乗ります。テントや荷物もしっかり乗ります。空荷の時はシートを起こせばなんと一応5人乗りです。
バイク乗りのトランスポーターの定番ハイエースと比べても、タウンエースの方が扱いやすいサイズで燃費もかなりこちらの方がいい。おまけに荷室の床が低くてバイクも積みやすい。
そう。つまり実用性が無茶苦茶高いんです。クルマでできることはなんでもできちゃう!
 

 
 
そして、先日の知香さんとのトライアルにも実はこのクルマで行ったんです。トランポを持ってない知香さんを誘い出すのにもタウンエースは大活躍。(^o^)
(写真はイメージで背景に写りこんでいるのは別のクルマです)

 
僕は車内を掃除してオイル交換して改めてタイアにも空気を入れ直して、ボディーにはデカデカとiBのロゴを貼り付けてやりました。BlueToothでFMラジオでiPhoneの音楽も聴けるようにして、ナビもiPhoneで代用できるようにしました。
そして近場専用だったこのクルマにもETCをつけてやりました。
 
 

 
 
そしたら、これがなんとも快適なんです。
乗っていて、なんだか愉しい!
何がこんなにワクワクさせるんだろう。
 
クルマ好きがついついクルマに求めてしまう「過剰さ」のようなものがいっさいないんですね、タウンエースには。無用なほどのカッコ良さや速さ大きさ個性などはまるでなくて、ある意味「ミニマル」。
 
2CVかルノー4にでも乗っているような感じでしょうか。なんか自由を手に入れたような気持ちになるんです。僕が思ったのは
「クルマってこれでいいんじゃないの?」
ということでした。
 

 
さて、一方今日の主役のビートです。
こちらはどうかと言うと、これがまたタウンエースとは正反対で実用性なんて全くないクルマです。ふたりしか乗れないし、ふたり乗ったら彼女のハンドバッグを乗せるところすらありません。荷物は全部膝の上に乗せてもらうんです。だからせっかく彼女がミニスカートで来てくれたとしても荷物で隠れてしまってニョキっと出た太腿を見ることはできません。
 

 
でも、その代わりに走ったらこれほど愉しいクルマも他にはありません。軽くてキビキビしていて、ちっともスピードなんか出してないのに、スパっと決まるシフトでギアを選びながらエンジンをブンブン言わせて走っていると、低い着座位置に後ろから響くエンジンの音と相俟って、まるでルマン24時間でも走っているような気分が味わえるんです。ほんとによくできたクルマなんです。
 
つまりビートはなんの実用性もないかわりに「夢と希望」があるクルマなんです。
ビートに乗ってもやはり感じるのは
「クルマってこれでいいんじゃないの?」
ということなんです。
 
箱根で行ったのは「バイカーズパラダイス南箱根」。
 
バイクウェアやヘルメットなどお買い物も楽しめます。
あやさんって美人なのにすごく可愛らしいんですよね。


 
もう少し暖かくなったらぜひバイクでもう一度行ってみたいですね。

 
 
でも面白くないですか?
「夢も希望もない」タウンエースと「夢と希望しかない」ビート。
それがどちらも乗っていると愉しくてしょうがなくなってくるんですよ。
 
エンジンが付いた乗り物ってバイクに限らずどうしてこう、どれもこれも愉しいんでしょうか。
 

 
あと、この2台のクルマがあってもまだ不足しているものがあるとすれば、それは「ラグジュアリー」だけですね。
これでもう一台iB Ladyのふたりを後ろに乗せてサーキットに乗りつけるためのリッチなクルマがあれば完璧なんだけどなあ。
 
ま、そんなのなくても、別にいいか!ははは。(^o^)
 
 
 
 
iB (株)井上ボーリング 代表 井上 壯太郎